主な事業紹介

教育推進プログラム(園・学校・教育委員会)

JACOTでは子どもたちの誰もが持って生まれた「生きる力」を育み、これからの未来を「生き抜く力」「一隅を照らす力」に高めていくには、「家庭」「地域」「学校」「行政」の力を束ねる新たなパワーとフレームワークが必要であり、その中でも特に「園・学校での取り組みが、多くの人によりよい影響を及ぼすことができる」という考えのもと、全国の園・学校・教育委員会と協力しながら、それぞれの特徴を活かした取り組みを行っております。

その背景には、全国で普及活動をしていく中で見えてきた、子どもの体力・運動能力の問題だけでなく心と体のバランスの崩れや発達障害の傾向を持つ児童の増加、特定の運動だけが得意であり、他の運動は不得手という二極化・三極化の問題、さらには器用で吸収力が高いはずの若者達で、中高齢者にも劣る「不器用さ」が見られていることなど、仕事における専門技術の習得が困難になってきている問題だったり、指示待ち傾向やコミュニケーション能力の低下など社会的な能力の「物足りなさ」など、現代の子どもから若者までを取り巻く環境を広く見渡してみると様々な課題が見えてきました。今まさに、人間が本来持っている、心身にわたる諸能力の根源にある潜在的能力にどう働きかけ、自主的に、自律的に学ぶ力をどう引き出すかといったコオーディネーション能力そのものが問われているのではないかと考え、教育現場での普及に力を入れて事業展開を行っております。

これまでの主な実績(教育委員会との連携・委託事業)
①東京都教育委員会 (平成25年度~令和4年度)幼小中高特での指導とJACOTの研修を実施
②文京区教育委員会 (令和3年度~令和5年度) 公立幼稚園の全10園にJACOTを派遣
③千代田区教育委員会(令和4年度~令和5年度)保幼小中の全23校園にJACOTを派遣
④安曇野市教育委員会(平成20年度~令和5年度)保幼小中での指導とJACOTの研修を実施
⑤大分市教育委員会 (平成22年度~令和5年度)小中学校の教員対象でJACOTの研修を実施
⑥鳥羽市教育委員会 (平成25年度~令和5年度)保幼小中での指導とJACOTの研修を実施
⑦弘前市教育委員会 (令和3年度~令和5年度) 小中学校の教員対象でJACOTの研修を実施
⑧美唄市教育委員会 (令和3年度~令和5年度) 放課後コオーディネーション道場®を開催

【337校園】JACOTが指導・研修等を行った東京都内の園・学校一覧(平成25年度~令和5年度)

地域連携プログラム(自治体・スポーツ協会・団体等)

JACOTには「それぞれの地域の課題は、その地域の人々こそが最も正面で受け止めている。その人々こそが、地域の課題を解決できる最良の担い手である」という理念があります。2008年からその理念の具現化としてライセンス制度を活用した「地域連携協働事業」と「実践研究会」を提案し、多くの自治体・教育委員会が掲げる生涯学習計画やスポーツ振興計画などの行政施策において明文化され、持続的な取り組みが行われております。

「実践研究会」は地域指導者の実践力を培うために5年以上学び続けることを決意したライセンス会員が5名以上在籍する任意団体で、幼稚園・保育所、小学校等への出前授業やPTA親子体験教室、放課後教室、三世代交流イベントなどJACOTオフィシャルプログラムを活用した実践を行っております。

指導者養成事業(認定ライセンス制度)

JACOT認定ライセンスは、一般に言われる「指導者資格」、「トレーナーライセンス」とは異なり、JACOTと願いを共有し、ともに力を合わせて活動する『協働推進者』として認定するという意味を含んでいます。そのため、ライセンス取得者の活動の場をJACOTが開拓し、支援し、相互に経験を蓄積していく努力を「誠実であれ、堅実であれ」をモットーに展開しています。

JACOTでは、運動指導におけるプロフェッショナルな指導者ではなく、「普通の人」が熱意と誠意を持って、現状を打破しようとする気概に溢れた組織を目指しています。そうした多くの「普通の指導者」が、全国でコオーディネーショントレーニングを指導し、その成果を統合しながら、さらに新しい実践理論を築き上げていく人材を養成することがJACOTの指導者養成です。

研究・プログラム開発事業(大学等との連携・プログラム提携)


社会的に問題視される事柄は、必ずしも研究組織等から発信されるとは限りません。むしろ、学校、職場、家庭といった中で「何かがおかしい」という声が上がり、そのことが研究者や公的機関によって解明され、解決に向けて動き出すといった事例が多く見られます。

JACOTに関わる構成メンバーは専門家だけでなく、幅広い「市民」が含まれ、展開している運動指導教室では、地域連携協働事業も含めて、その対象者は毎年述べ数万人に上ります。その中で進められる実践研究は、研究室内では得られない、または研究者だけによっては得られない成果をもたらすことも可能なはずです。このような視点から、JACOTの実践研究では、幅広い現場から課題を集約し、既成概念にとらわれない新しい研究手法をっ模索しながら、誰もが、どこでも、成果を得ることが出来るように、プログラムや教材を開発し、学校体育や放課後教室で実践研究を実施、普遍的な・一般的なコオーディネーショントレーニングの効果を検証しております。

≪JACOTとは≫
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コオーディネーショントレーニングとは
沿革・活動実績

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