コオーディネーショントレーニングとは

コオーディネーショントレーニングとは

「Co-ordination Training(コオーディネーショントレーニング)」は、運動を早く学習できるようにするための“学ぶ力”を得ることを最大の目的としたトレーニングです。この“学ぶ力”が高まると、跳び箱や縄跳び・ダブルダッチなど、これまで何十回も繰り返し身につけていた技や新しく覚える技術が、数回の練習だけで出来るようになります。

トレーニングの内容は、寝返りをして立つ、ゆっくりと這うなど運動発達にそった単純な動きが中心です。身体だけでなく脳と心に刺激を与えることで、感性・知性の発達につながる能力向上を目指しています。潜在的能力に働きかけ、“学ぶ力”を引き出す脳のトレーニングなのです。

この理論は、徳島大学の荒木秀夫名誉教授(NPO法人JACOT理事長)が30年に渡る研究の中から考案したもので、基本的に脳神経系の機能を論理的な基盤とし、行動生理学的に発展させたものです。
JACOTでは、荒木秀夫名誉教授の「コオーディネーション理論」をフレームワークとして幼児から高齢者まで実践的に展開しています。

ベーシック・コオーディネーションとは

荒木 秀夫 氏(JACOT理事長)が考案した“Co-ordination Training” の中でも、全ての人を対象とした“Basic Co-ordination” は、最も基礎となる脳・神経系のトレーニングです。

神経と運動の発達にそって脳と心と体に刺激を与える指導法は、幼児期の運動遊びや小学校・中学校での体育や部活動で実践されており、取り入れた園や学校から体力・運動能力の向上、ケガの減少、姿勢や集中力の変容などの効果が報告されています。もちろん、成人や高齢者にも効果的なトレーニングです!

ダブルダッチがすぐに跳べるようになる

“学ぶ力”の高まりを体感してもらうために、放課後(全10回程)ではダブルダッチを行います。それも毎回練習するのではなく、最後の2回(約15分)だけ行って跳べるようになります。

見本を見せて「音を跳んでごらん」と言って取り組みます。入り方のコツなどは教えません。“学ぶ力”が高まっているので、数分もすると、大人に跳び方を教わらなくても、自分でコツをつかみ、低学年は数十回ほど跳ぶようになり、高学年では数百回跳んだりペアでも跳べるようになっていきます。今まで何度練習しても跳べなかった大人(先生や保護者)も跳べてしまい驚いています。

また、放課後教室に10週間参加した子どもたちの保護者アンケート調査では、その期間中にコオーディネーショントレーニングを受けなかったグループの結果と比較して、「集中力」「主体性」「自分を認める」「意欲」の項目で顕著な改善が見られました。そして「勉強や宿題を自分からするようになった」「お手伝いを進んでするようになった」といった生活場面での行動変容の感想が多く報告されました。これまでの実践研究では、コオーディネーショントレーニングを週1回~2回継続的に行うことによって、運動の習得速度や体力・運動能力の向上、そして生活行動への好影響が明らかになっています。

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